私の仕事は 幸のおつかい

私の仕事は 幸のおつかい

お店をオープンしてからは、いろんなことがあった。
ある朝、いつもどうりお店に行くと、スタッフが半分になっていた。
自分の未熟さを見せつけられた。
外から見るとお店は順調だった。お客さんもたくさん来てくださった。けれど、オーナー
としては失格だった。
私は毎朝一番先にお店に行き、今日もスタッフが、みんな来てくれますように・・・・。
と祈りながら、掃除をして開店を迎えた。
真冬の寒い日、滝行のも通った。
強い精神が欲しかった。
いろんな苦しみに打ち勝ち、自分の欲、ねたみ、増悪をなくし、自分の我をなくして、自
己中心な心を捨てたかった。人の好い点を認め、自分を変えたかった。
いつもスタッフの事件が絶えない。
けれど、いつものようにお客様も絶えない。笑顔で私を励ましてくれる。この感謝の気持
ちをかえしていかなくては・・・。私は目覚めなくては。
オープンから五年。オープニングの時のスタッフはいなかったが、やっとスタッフも落ち
つき始めた。
そんなころ私にとって、身の裂かれるような出来事があった。
ここで伝えられることではないが、失意のどん底だった。
もう、辞めよう。
ついにお店を閉店する決意をした。
まず、不動産屋のおじさんに辞めることを報告に行った。
おじさんは一言、わかった。といった。
それから一週間後、お店に来たおじさんは、
今、このビルのオーナーと話を付けてきた。おまえは好きなだけこの店を休んでもいいか
ら、このままにしておいていい。やりたくなったらやりなさい。
そういった。そして
おまえみたいな女は初めて見た。こんなにお店が順調で、こんなにお店をきれいに使って
いて、その上、解体費用まですべて払って、自分がいたことを一切消して辞めたいという。
僕は不動産屋をやってきて、夜逃げするような男は何人も見てきたが、こんなことははじ
めてだ。お前は経営者としてしっかりやっている。何も心配しなくてもいいから、休みな
さい。
そういって、はじめて私を誉めた。
それから二週間、私はお店を休んだ。考えてみたら久しぶりの連休だった。
二週間後、何となくお店を始めた。するとお客様が、
困っちゃったわょ。急に休むから
とか、

関連記事

  1. 美容という仕事に生きる

  2. 心のビタミン

  3. 私の仕事は 幸のおつかい

  4. 心のビタミン

  5. 人の人生に寄り添って

  6. 魂が求めていた仕事