涙のシャンプ― 34

涙のシャンプ― 34

私たちの通信簿

それでも
今日の私たちの通信簿なんです。
とお願して、一人も欠かしていなかった。
閉店後に数が足らない事にきずいたときは、お客様に電話してお答えいた
たこともあったし、連絡先がわからないお客様にはお友達を痘して聞
いてもらったこともあった。
まだ漢字が読めない小さなお子さんのため、アニメのキャラクターをあし
らって、全てをひらがなにしたアンケートも用意していた。
そして何よりも、一枚も欠かさずにこの活動を続けてきたことが、私たちの誇
りであったのだ・
しかし、目の不自由なお客様となれば、さすがに私たちもためらわずにはい
られなかった。
仕方ないか・・・
これまで100%だっただけでもすごいことじゃない?
そういって、自分たちを納得させようとしていた。
しかし、誰かが、
でも、途切れさせたくないな・・・
といった。
そして、何を隠そう、これがみんなの正直な気持ちだった。
だからこの時、よくないことが頭をよぎったことを、今でも覚えている。
町田さんを客数としてカウントしなければ、100%を持続できる。
私たちで書いてしまおううか?新規のお客様だからバレることもないし
今になって思えば、恥ずかしいことだと思う。こんな思いが頭をよこぎったと
いうだけでも恥ずかしい。
私たちにキレイにしてもらいたくてお越しくださった大切なお客様。
私たちの仕事ぶりがきっかけでお越しくださった大切なお客様。
目が不自由だからこそ、五感で感じてくれていることもあるはず。
町田さんが次回来てくれた時も、もっと素晴らしいおもてなしができるように
やっぱりちゃんと聞かなきゃいけない。
最後はスタッフ全員がそう思っていた。
そして。一年生のスタッフが
町田さん、インパクトには 本日の通信簿 というのがあって、お客様から
今日の採点をしていただいているんです。今から私たちがここで質問するので
答えてもらっていいですか?
そう頼むと

続く

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