涙のシャンプ― 35

涙のシャンプ― 35

私たちの通信簿
いいですよ!
と、町田さんはこころよく、笑顔で答えてくれました。
その笑顔を見た時、スタッフ全員の心が温まり、勇気を出してお願いした
ことを、本当によかったと思えた。
町田さんは一つずつていねいに、質問に答えてくれました。
ほぼすべてを満点で評価してくれました、涙かでるほどうれしかった。
そして最後の質問ー
今日の感想を自由にお願いします。
一瞬戸惑ったが、
何かあればお聞きしたいのですが
と聞いた。するとまちださんは、
ここは自分で書いてもいいですか?
といった。
アンケート用紙とペンを渡し、書き始める場所をおしえて、
書き終えたら、この箱に入れておいてくださいね。
と言ってその場を離れた。
ここだけは自分で書きたい。つまり口にだして言いずらいのだろうと思った。
不満に思えることがあったのかもしれない。きっと私たちがそばにいたら書く
きずらいのだろうと思った。
営業終了後、いつもは担当のスタッフが一人で開けるアンケートボックスを。
その日はみんなで開けた。
一番最初に、町田さんのアンケートを見つけた。
そのアンケートの一番下に、感想の欄には、枠をはみ出してくしゃくしゃのな
りながらも、こう書いてあった。
今日は私にとって、最高の贅沢をさせていただきました。
けしてきれいな字ではない。お世辞にも読みやすい字ではない。
でも町田さんの心のこもった一文に、私たちは涙を流さずには入れなかった。
突然、お店に飛び込んできたあの日のこと。
そして今日みえたときの照れくさそうな町田さんの笑顔。
楽しそうに話してくれる町田さんの笑顔。
それなのに、一瞬だけ町田さんをお客様の教えようとしなかった自分たちの
勝手さ・・・。
いろいろなことが頭をよぎって、みんな涙がが止まらなかった。
私たちの仕事が、ときにはお客様を救うことになる。私たちの仕事が、お客
様をしやわせにする。
人間だから、よくないことが頭をよぎることもある。でも、気持ちを素直に
伝えれば、きっと通じ会える。
そして、お客様の笑顔が、今日の私たちを頑張らせてくれる。
今でも、このアンケートだけはインパクトのバックルームに貼ってある。
インパクトのバックルームは、わずか一坪。でもこの一坪が、いつでも美容
師としての喜びを思い出せる場所になっている。
町田さん。大切なことを教えてくれてありがとう。
こんな私たちの、毎日をつずブログのタイトルったIMPACTちゃんの
BACKROOM
これからも、多くの人を幸せにできる美容師をめざして。

続く

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